【タヒチのヤバい病気】象皮病、デング熱、レプトスピラ症、幼虫移行症

 

タヒチでは今現在も発症している怖い病気があります。


糖尿病患者や肥満患者が多い国ですが、自分ではどうにもならないヤバい病気があるんです。


今回はそんな【タヒチのヤバい病気】についてご紹介します。

渡航の際は皆さん気を付けましょう!



【タヒチのヤバい病気】

象皮病、デング熱、レプトスピラ症、幼虫移行症


象皮病


象皮病
(ぞうひびょう, Elephantiasis)あるいは象皮症(ぞうひしょう)とは主としてバンクロフト糸状虫などのヒト宿主とするリンパ管リンパ節寄生性のフィラリア類が寄生することによるフィラリア症による、後遺症の一つです。

身体の末梢部の皮膚皮下組織結合組織が著しく増殖して硬化し、ゾウの皮膚状の様相を呈するため、この名で呼ばれます。陰嚢、上腕、陰茎外陰部乳房などで発症しやすい。


タヒチの保健省は数年前から、直接観察によりフアヒネ島とリキテア島の全住民にフィラリア症治療薬の無料配布を実施:

2022年の最新調査の結果、タヒチ、モーレア(マイアオ)、オーストラル諸島、マルケサス諸島北部、ツアモツ諸島ではリンパ系フィラリア症は流行していないことが分かりました。

リーワード諸島(フアヒネを除く)とマルケサス諸島南部については、この病気の循環は無いと結論付けられましたが、この地域は引き続き監視下にあります。

一方、フアヒネとガンビエ諸島(リキテア)はフィラリア症の循環が活発な地域であり、治療薬配布が必要です。

このため、保健省の職員が2024年3月18日~28日までフアヒネに、4月24日~29日までリキテアに赴き、治療薬の配布と監督を行うため、各家庭を訪問します。


以前ボラボラ島に住んでいた時は、私もこの治療薬を毎年飲まされていましたが、ここ数年確かに配布が無かったため、根絶したものだと思っていました。


↓フィラリア症についての詳しい説明↓

リンパ系フィラリア症



デング熱



デング熱
(デングねつ、まれにデンゲ熱とも、dengue fever [ˈdɛŋgi -], breakbone fever)とは、デングウイルス(w:Dengue virus)が原因の感染症であり、熱帯病の一つです。 吸血活動を通じて、ウイルスが人から人へ移り、高熱に達することで知られる一過性の熱性疾患。症状には、発熱頭痛筋肉痛関節痛はしかの症状に似た特徴的な皮膚発疹を含みます。


2024年2月、タヒチでは今回、ウィンドワード諸島以外で初のデング熱感染者が確認される:

デング熱を媒介する蚊が群島全体に生息しているにも関わらず、フランス領ポリネシアではこの3年間デング熱は流行していませんでした。

11月に感染患者確認以来、今回14症例目となります。

デング熱の症状は、感染した蚊に刺されてから3~14日後に現れ、高熱、頭痛(目の奥の痛み)、痛み、吐き気などが主な症状です。


私はまだデング熱には罹ったことはないですが、チクングンニャ(蚊に刺されることで広がるウィルス性疾患)にかかり、辛い思いをしました。

デング熱と似ているのではないかと思いますが、発熱、節々の痛み、発疹などの症状が出ました。

特に、何か物に触れると静電気が走ったように体がビリビリ痺れ、足で歩くことも、手で何か触ることも、何か口にすることも電気が走って辛かったです。


↓デング熱についての詳しい説明↓

デング熱と予防策



レプトスピラ症


病原性レプトスピラの電子顕微鏡像
国立感染症研究所から引用


レプトスピラ症はレプトスピラ菌による急性疾患です。

レプトスピラ菌を保菌しているネズミ、犬、家畜などの哺乳動物の尿から排泄され、土壌や水を数週間にわたり汚染します。このため、土壌、水、保菌動物と接触した際に、皮膚や粘膜から体内に菌が侵入することで感染します。


タヒチでは2024年の第1週に8例のレプトスピラ症が確認される:

これは「流行の波」であり、ウィンドワードおよびリーワード諸島における最近の雨期に起因していると、保健局が述べています。

1月1日から7日の間に採取された39検体から、レプトスピラ症の8症例が確認され、これは1週間の中で確認された記録的な数字です。

これら8件の感染者のうち、5件の入院が報告され、入院率は62.5%でした。


2023年に報告された117例のうち、大多数(64%)は15歳から65歳の活動的な男性。症例の大半はタヒチ(60%)、ライアテア(22%)、フアヒネ(6%)でした。

また、2023年にレプトスピラ症による死亡が2例報告されています。


↓レプトスピラ症についての詳しい説明↓

レプトスピラ症とは



幼虫移行症


幼虫移行症とは動物の虫卵や幼虫が偶然人に感染し、成虫になりきれずに幼虫が体内を移行してさまざまな障害をもたらす感染症を幼虫移行症と呼びます。


タヒチは2024年3月に4例の感染者が報告された:

フランス領ポリネシアでは、過去15日間にタヒチ(タウティラ、プエウ)で3例、モーレアで1例の幼虫移行症が報告されています。

いずれの患者も最近ビーチを訪れたことはありませんでした。

しかし、全員が手袋をせずにガーデニングをしたと報告しています。

皮膚幼虫移行症候群は、幼虫移行症または鉤虫性皮膚炎としても知られ、1874年に初めて報告されました。ヒトに寄生した幼虫が皮下組織を移動することによって起こる皮膚炎です。

以前はこの病気がなかった国でこの病気が出現したのは、おそらく気候変動のためだと考えられています

鉤虫の卵は犬や猫の糞便中に存在し、暖かく湿った環境(土や砂)にとどまると幼虫に成長します。成長した幼虫は、人が裸足で歩いたり、汚染された土や砂の上で日焼けしたりすると、皮膚に侵入します。


↓皮膚幼虫移行症についての詳しい説明↓

皮膚幼虫移行症



【まとめ】

今回はタヒチのヤバい病気についてご紹介しました。

これらは予防できる病気なので、渡航者の方は必ず虫よけや肌が隠れる水・陸両用の靴などをお持ちください。

虫よけはタヒチでも購入できるので安心してください。

着用するものに関してはサイズが合うものを持参されるといいですよ。



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